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そろそろ寒くなり始めると、私にとって、以前北京でこの時期必ずがある食べ物は火鍋(シャブシャブ)、焼き芋、そして日本で見たことがない「糖葫芦」です。北京の冬のグルメと言えば、「糖葫芦」は最も庶民的な代表です。
日本のりんご飴とか、いちご飴とよく似ています。日本では、夏の夜店の風物詩です。北京の「糖葫芦」は山楂子などの果物を竹ぐしに刺して、飴で覆ったものです。砂糖や氷砂糖を使っているため、「糖葫芦」、若しくは「冰糖葫芦」とも言います。北京の冬の代表的なおやつです。
調べると、この食べ物が生まれたのは南宋時代、3代目光宗の王妃・黄貴妃が病の床についたことから生まれます。ある漢方医が、「氷砂糖とサンザシを煮詰めたものを毎日食べれば直る」と診断し、半月後に本当に直ってしまいます。ここから庶民に広まり、串にさして食べるようになったといわれています。ちなみに“葫芦”はひょうたんのことですが、昔はさんざ塩をくしに刺すときに大きいものを下に、小さいものを上に刺し、ひょうたんのような形をしていたことからこういう名前が付いたといわれています。
本来糖葫芦は山楂ですが、近年、他の果物で作られる糖葫芦もあります。これはいちごです。
もし冬に、北京へ行ったら、酸味と飴の絶妙な糖葫芦をぜひ味わってみてください。
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