2015年上海市民の平均年収は・・・・
上海統計局という機関があります。
上海市に関する様々なデータを取り扱っていて、上海市民の年収のデータもあります。
2015年1年間の平均年収はまだ発表されていませんが、
2015年上半期(1月~6月)の平均収入は25,279元、
第3四半期(1月~9月)の平均収入は37,568元、つまり四半期で12,289元の収入があったことになります。
仮に第4四半期も同じ収入があったとすると、
2015年1年間の上海市民の平均年収は49,857元と推測でき、
2015年12月のレートが1元=約19円なので、
49,857元×19元=947,283円ということになります。
2014年以前からの平均年収推移は?
2014年以前の平均年収の推移を追ってみましょう。
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僕が中国に来た2010年からはほぼ2桁で給料が上がってるんですね。
ただ2015年、まだ最終データが公開されていませんが、鈍化しています。
日本人の平均年収は?
nensyu-labo.com
によると、日本人のサラリーマンの平均年収は415万円(2014年)。
上海市民の平均年収が約100万円なので、4倍くらいの差があります。
つまり、まだまだ日本人サラリーマンの平均年収を抜き去る日は来ない、
ということです。
がしかし、、、、
中国における平均ほど意味の無いものは無い
一方で、中国において「平均値を取る」ということほど意味の無い行為はありません。
てっぺんと底辺の格差が日本人には想像できないほどあるので、
平均で比較するという手法は全く意味が無いのです。
例えば僕の中国人の友人Aさん。(同じ会社で働く人ではありません。)
彼は29歳、上海人で給料は毎月16,000元。既婚。子ども無し。
同じく上海人である嫁さんの給料は毎月9,000元。
世帯月収は25,000元(475,000円)です。
中国では13ヶ月分の給料が支払われる制度なので、
世帯年収は25,000×13ヶ月で32.5万元(618万円)あります。
更に、ボーナスもあります。
最低給料の2ヶ月分から、多い時で5ヶ月分の年もあったそうです。
仮に2ヶ月分出たとしたら、世帯年収は37.5万元(712万円)もあります。
更に更に、彼らは、持ち家に住んでいて家賃は払っていません。
上海の郊外にあるこの家、1㎡当たり6万元で、間取りは3LDKの90㎡です。
資産価値で言えば6万元×90㎡で540万元で、日本円換算で1億円です。
更に更に更に、今住んでいる家以外に、嫁さんの親御さんから受け継いだ家もあり、
こちらも同じくらいの資産価値があるので、約2億円の資産があることになります。
更に更に更に更に、中国の生活固定費は日本と較べて安いです。
ガス水道光熱費、通信費、食料費、交通費などは贅沢さえしなければ、
日本の半分に抑えることが可能です。
彼らはかなり堅実な夫婦で豪遊もしなければ(旅行には結構金使ってるけど)、
浪費をすることもなく、毎月給料の約半分のお金を貯蓄や投資に回しているそうです。
今の日本に
・29歳、既婚で
・2億円の資産を持ち
・毎月20万円以上のお金を貯蓄できる人
がどれくらい、いるでしょうか?
彼らのような上海生まれの人たちは、ゴロゴロいて、全く特異な例ではありません。
平均すれば中国人の年収が日本人のそれを超える日はまだまだ来ません。
しかし、中国の年収ピラミッドの一部分を切り取ってみると、
日本人の平均値を余裕で超えてくるのです。
そしてこの一部分に、数千万単位の人たちが分布しているのです。
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